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英語の文の要素(SVOC)とは|品詞との違いをイラストで解説

掲載日:2020-08-04 / 更新日:2020-08-11



「文の要素」と「品詞」の違いは、分かったようで分かっていない状態になりがちです。きちんと整理しないと区別があいまいになってしまいます。

今回は英語の「文」とは何か、という一番基本的なポイントから解説していきます。

また、英語の「文」を作ることを、「ロボット」を組み立てて作ることにたとえて、本質をガッチリ掴みます。

英語の「文」と「文の要素」、そして「品詞」がどういう関係にあるかを一緒にスッキリさせましょう。

まずは、この記事の結論からです。

よく分からなくても大丈夫です。

丁寧にこれから一緒にみていきましょう。

*この記事の結論*

  • 1.文の要素とは、文を作るために必須の基本要素(SVOC)と文を彩るためのおまけの修飾要素(M)のこと。
  • (基本要素は文になくてはならない要素で、修飾要素はなくても文を作ることはできる)

  • 2.品詞とは、単語を「働き」によって8つに分類したもの。
  • 例えば、8つの品詞のひとつである「名詞」は、文の基本要素である主語(S)か目的語(O)か補語(C)のいずれかとして働く。
  • つまり名詞は、動詞(V)以外の文の基本要素になることができる。

  • 3.5文型とは、文の基本要素(SVOC)から作られる文を動詞(V)の用法を中心に5つのパターンに分類したもの。

*この記事を読んでくれている方にぜひおすすめしたいことがあります。*

それは、この記事を上から順番に読み進めてほしいということです。

「文の要素と品詞の違い」は学習する順番が大切です。

まず最初に「文の要素」が何であるのかを理解するのがおすすめです。

「文の要素」が理解できれば、「品詞」との違いはスムーズに理解できます。

  1. 英語の「文の要素(SVOC +M)」とは
  2. 文の基本要素(SVOC)と修飾要素(M)とは
  3. 文の要素(SVOC)と品詞(名詞・形容詞・副詞)の違い
  4. 5文型とは、文の基本要素(SVOC)の並び方
  5. まとめ

英語の「文の要素(SVOC +M)」とは




英語の「文」とは 〜はじめに確認〜


「文の要素」を理解するために、まずは英語の「文」とは何かを整理しましょう。

「文」はコミュニケーションの道具です。

英文法の世界では、「文」は「意味」を表現するもの、と説明されます。

つまり「意味」が伝わらない「文」は、文ではない、ということです。

話し相手に「意味」を伝えるためには、「文」を正しく作って完成させる必要があります。

今回は文を作ることを、ロボットを作ることにたとえてみましょう。

まずは、次のイラストを見てみてください。

このイラストのロボットは明らかに未完成で、ロボットかどうかも分かりません。

もし、これが「文」だったとしたら、次のような文です。

Do apples like I.

「するリンゴ好き私。」


まったく意味が伝わらない文になってしまっていますね。

では、次の場合はどうでしょうか?

きちんとロボットが組み立てられて完成しています。

頭部、胴体、、、のように設計図通りに組み立てられていることが分かります。

英語の文を作ることも設計図に基づいてロボットを完成させるのと同じです。

英語の文の場合、次のような文が完成品として「意味」が伝わるものになります。

I like apples.

「わたしはリンゴが好きです。」



ここまでで、英語の文というのは、正しく意味を相手に伝えるために、予め決められた設計図に基づいて作って完成させないといけない、ということが分かりました。

実は、このロボットの設計図にある頭部や胴体などのことを、英語では「文の要素」と呼んでいます。

そしてこの設計図のことを「5文型」と呼んでいます。

関連記事はこちら

>>そもそも「文」ってなに?
>>5文型と基本要素SVOC


英語の「文の要素」とは



上にあるイラストのように、ロボットの頭部や胴体にあたる要素のことを、英語では「文の要素」といいます。

つまり、文が文として成り立つために必要な要素のことです。

それでは、文の要素をもっと詳しくみていきましょう。

文の基本要素(SVOC)と修飾要素(M)とは



文の要素とは、文を作って完成させるための要素となるものでした。

さきほどは、ロボットの頭部や胴体を英語での「文の要素」にたとえてみました。

文の要素は、さらに基本要素(SVOC)と修飾要素(M)の2種類に整理することができます。

それでは、それぞれを詳しくみていきましょう。



英語の文の「基本要素」とは?


英語の文の基本要素とは、文を完成するために、なくてはならない要素です。

主語(S)・動詞(V)・目的語(O)・補語(C)の4つがあります。

さきほどロボットの頭部、胴体などにたとえた要素がこれにあたります。

つまり、ロボットを作って完成させるための設計図には、頭部や胴体は必ず書かれてある要素であるのと同じように、文を作って完成させるための設計図(英語では5文型と呼びます)には、主語や動詞などの基本要素は、なくてはならないものだ、ということです。


英語の主語(S)とは

文の基本要素である主語(S)は、日本語の「・・・は」「・・・が」にあたる要素です。

原則として、英語の文には主語があります。

My dog is old.

「わたしの犬は年をとっている。」


主語になるものは、必ず「名詞」です。

上の例文も、主語である"My dog"は名詞ですね。


英語の動詞(V)とは

主語と同様に、文の基本要素である動詞(V)は、日本語の「・・・する(一般動詞)」「・・・である(be動詞)」にあたる要素です。

I walk my dog every day.

「わたしは、犬を毎日散歩させています。」


原則として、主語とセットで、英語の文には必ず動詞があります。

つまり、英語では、原則として動詞のない文はありません。

英語の目的語(O)とは


文の基本要素である目的語(O)は、日本語の「・・・を」「・・・に」にあたる要素です。

I walk my dog every day.

「わたしは、犬を毎日散歩させています。」


目的語になるものは、必ず「名詞」です。

上の例文も、「・・・を散歩させる」という意味の動詞"walk"の後ろに、名詞"my dog"がきて、目的語として働いていますね。

英語の補語(C)とは


文の基本要素である補語(C)は、主語あるいは目的語の意味を補う要素です。

「意味を補う」という説明がすこし分かりにくいかもしれませんね。

例文をみていきましょう。

例文1:

主語の意味を補う場合(S=Cの関係)

My dog is old.

「わたしの犬は年をとっている。」

この例文では、"My dog is..."だけでは、意味が伝わりません。

「私の犬が・・・」だけでは、その後に意味を補う必要がありますよね。

このように主語"My dog"の意味を補う働きをしてくれる要素が、補語である"old"になります。

このとき、主語(S)"My dog"と補語(C)"old"の間には、イコールの関係があります。

つまり、「私の犬=年をとっている」ということですね。

例文2:

目的語の意味を補う場合(O=C)

My dog makes me happy.

「わたしの犬は、わたしを幸せにしてくれる。」

この例文では、目的語である"me(私)"="happy"という関係になっていますね。

また、補語になるものは、原則として名詞あるいは形容詞です。

今回の例文では、"old"という状態を表す形容詞が使われていますね。



英語の修飾要素(M)とは

英語の修飾要素とは、それがなくても文は完成できるけれども、他の要素に説明をくわえて、彩りを副えてくれる要素のことです。

さきほどのロボット製作にたとえると、修飾要素は、ロボットにおしゃれでリボンをつけるようなものです。

文の基本要素である主語は必ずないと、文を完成させることができません。

これは、ロボットの頭部がないとロボットを完成できないのと同じことです。

それに対して、たとえリボンがなくてもロボットがロボットであることに変わりはありません。

けれども、リボンなどの装飾を加えてあげることで、細かいニュアンスや個性を表現できます。

修飾要素というのは、そういった働きをするものなんですね。

関連記事はこちら

>>修飾語とは?形容詞・副詞・補語との意味の違い

ここまで、文の要素が何かを見てきました。

いよいよ「品詞」の解説にはいりたいと思います。

さきほど同様にロボット製作にたとえてみたいと思います。

文の要素と品詞の違いをスッキリを整理していまいましょう。

文の要素(SVOC+M)と品詞(名詞・形容詞・副詞)の違い

品詞は、言葉を「働き」によって8つに分類したものです。

さきほどの文の要素とロボットのたとえと同様に、品詞も、ロボットを作ることにたとえていきましょう。

品詞は、いわば、文を作るための部品です。

品詞の「品」は部品の「品」です。

例えば、品詞のひとつである「名詞」は、文の基本要素である主語(S)か目的語(O)か補語(C)として働きます。

これをロボットを作ることにたとえると次のようなイメージになります。

つまり、名詞という部品(パーツ)は、ロボットの頭部(主語)になることができるし、腕部(目的語)になることもできるし、脚部(補語)にもなることもできるということです。

けれども胴体(動詞)にはなれない部品だ、ということです。

これが、文の要素と品詞の違いになります。





ここまで文の要素と品詞を学習すれば、この2つが密接に関係していることが分かりますね。

英語の学習が先に進むほどにこの「違い」があいまいになってしまって、区別がつかなくなってしまう生徒さんがたくさんいらっしゃいます。

英文を正確に読んだり、また自ら話し、作文するときに最も基本となるのがこの文の要素と品詞の関係になります。

ロボットを作るときに、ある部品が、設計図のどこに使われるものなのか分からなければ、完成することなどできませんよね。

これと全く同じことです。

ここまでは、「品詞」とは何かを正確に理解してもらいました。

品詞は全部で8つあるのですが、一気にすべてを覚える必要はありません。



8つの品詞をすぐに確認されたい方はこちらの記事をぜひ

>>8つの品詞をまとめて解説



今回、文の要素と一緒に学ぶべき品詞は、名詞、形容詞、そして副詞の3つになります。

ひとつひとつみていきましょう。



英語の名詞とは


名詞は、主語(S)、目的語(O)そして補語(C)として働きます。

日本語での「もの・こと」にあたるものが名詞になります。

*主語として働く

My dog is old.

「わたしの犬は年をとっている。」

*目的語として働く

I walk my dog everyday.

「わたしは、犬を毎日散歩させています。」

*補語(S=C)として働く

This is my dog.

「これは、わたしの飼っている犬です。」




英語の形容詞とは


形容詞は、補語(C)か修飾要素(M)として働きます。

*補語として働く

My dog is gentle.

「わたしの犬はやさしいです。」

補語の場合、文の基本要素ですので、省略はできませんね。

*修飾要素として働く

This is my gentle dog.

「これはわたしのやさしい犬です。」

修飾要素の場合、あくまで「やさしい」という情報を追加しているだけですので、省略しても文は成り立ちますね。




英語の副詞とは


副詞には修飾要素(M)の働きしかありません。

つまり、副詞は、文の基本要素にはならない、ということですね。

My dog bites gently.

「わたしの犬はやさしく噛む(甘噛みをする)。」

副詞"gently"は修飾要素ですので、たとえ省略したとしても文は成り立ちます。

また、副詞は原則として「名詞以外」を修飾します。

今回の例文でも、動詞"bite"を修飾していますね。

関連記事はこちら

>>8つの品詞をまとめて解説

5文型とは、文の基本要素(SVOC)の並び方

これまで、英語の文の要素と品詞の違いをロボット製作にたとえて解説してきました。

最後に、5文型もロボット製作にたとえて整理しておきましょう。

5文型は、ロボット製作の「設計図」にあたります。

英語の文の完成品は5つの設計図しかないない、ということです。

ひとつひとつみていきましょう。

第1文型SV


My dog bites.

「わたしの犬は噛みます。」



第2文型SVC(S=C)


My dog is gentle.

「わたしの犬はやさしいです。」



第3文型SVO


I walk my dog every day.

「わたしは、犬を毎日散歩させています。」

ちなみに、この"every day"は省略できる修飾要素ですね。



第4文型SV O1+O2


第4文型は目的語が2つポンポンと並ぶことが特徴です。

「目的語1に、目的語2を・・・する」というのが基本の意味になります。

I call my dog 'baby'.

「わたしは、私の犬を'baby'と呼びます。」



第5文型SVOC(O=C)


第5文型は、目的語のあとに補語が続くことで、目的語=補語の関係が成り立つことが特徴です。

「〜(目的語)を・・・(補語)にする」というのが基本の意味になります。

My dog makes me happy.

「わたしの犬は、わたしを幸せにしてくれる。」



関連記事はこちら

>>5文型と基本要素SVOC

まとめ

  • ・文の要素とは、文を作るために必須の基本要素(SVOC)と文を彩るための修飾要素(M)のこと。
  • ロボット製作にたとえた場合、頭部や胴体にあたるものが文の基本要素、おしゃれなリボンが修飾要素にあたる。


  • ・品詞とは、言葉を「働き」によって8つに分類したもの。
  • 例えば、「名詞」は、文の基本要素である主語(S)か目的語(O)か補語(C)のいずれかとして働く。
  • ロボット製作にたとえた場合、名詞という品詞はロボットの「部品」にあたり、頭部や、腕部になることができる、ということ。


  • ・5文型とは、文の基本要素(SVOC)から作られる文を動詞(V)の用法を中心に5つのパターンに分類したもの。