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可算名詞と不可算名詞の違いとは?イラストで使い分け方を解説

掲載日:2020-08-12 / 更新日:2020-08-13



英語の可算名詞(数えられる名詞)と不可算名詞(数えられない名詞)の違い、見分け方って難しいですよね。

いくら勉強してもスッキリしないのが可算名詞と不可算名詞じゃないかと思います。

英語の可算名詞は数えられる名詞、不可算名詞は数えられない名詞という意味、、、

ここまでは分かるんです。

けれども問題は、「数えられるか?数えられないか?」の基準が日本人の感覚と英語では異なるということ。

だから

「これは可算名詞だろ」と思った名詞が不可算名詞だったり、

また逆に

「これは不可算名詞だ」と思った名詞が可算名詞だったりして

いつまでたってもスッキリと腑に落ちない状態になってしまいますよね。



今回は可算名詞と不可算名詞の違いの「核(コア・本質)」となる「形・境界のあるなし」についてとことん解説します。

名詞の学習は、「知識」だけではなく「英語の感覚」を経験で身につけていく必要があるので、どうしても時間がかかります。

英語の感覚とは大げさに言えば、「ネイティヴスピーカーが世界を、物事を、つまり名詞をどのように認識しているか」ということです。

英語のネイティヴスピーカーの頭の中を理解するのは簡単ではありません。

けれども無数に散らばっていた規則性のない名詞の情報を、「核」を中心に整理することはできます。

今日の狙いはちょうど下のイラストのような感じです。

もちろん例外はあるのですが、例外は例外として整理していけば格段に効率よく名詞をマスターできます。




長い前振りになってしまいましたが、名詞の学習はやみくもに暗記していってもあまり効果が見込めません。

「形・境界があるか?ないか?」

今日はこの核で可算名詞か不可算名詞かを見分けていきましょう。

きっと名詞の理解の突破口になるはずです。



  1. 英語の可算名詞と不可算名詞の違いとは
  2. 5種類の名詞の性質と可算・不可算名詞の関係
  3. 可算名詞・不可算名詞と単数形、複数形と冠詞の関係
  4. "chicken"は可算名詞か?不可算名詞か?
  5. まとめ

英語の可算名詞と不可算名詞の違いとは


英語のネイティヴスピーカーは、名詞が可算名詞(数えられる)か、不可算名詞(数えられない)か、をどのような基準で判断しているのでしょうか?

ずばりその基準とは、その名詞に「形・境界」があるか、ないか、です。

「形・境界」があるものは可算(数えられる)名詞とみなされ、

「形・境界」がないものは不可算(数えられない)名詞とみなされます。

具体例をみていきましょう。

"apple(リンゴ)"

という名詞を考えます。

日本人の感覚で「リンゴ」という名詞を考えたとき、リンゴは数えられる名詞、つまり可算名詞ではないでしょうか。

ところが、英語では「形・境界があるか、ないか」で可算名詞か不可算名詞かを使い分けます。

最初から可算名詞か不可算名詞かが決まっているわけではないのですね。


可算名詞は「形・境界」がある


可算名詞の"apple"は次のようなイメージです。

上のようなイメージを見ながらネイティヴスピーカーはこのように表現します。


"It is an apple."

「それはリンゴだ。」

このリンゴには「形・境界」がありますので、可算名詞となります。

不定冠詞の"an"は、数えられる名詞につけますので、可算名詞を表しています。

不定冠詞(a/an)、定冠詞(the)についてはこの記事の後半で解説しますので分からなくても大丈夫です。

それでは次は"apple"が不可算名詞になる場合をみてみましょう。


不可算名詞は「形・境界」がない


不可算名詞の"apple"は次のようなイメージです。

この写真をみてネイティヴスピーカーは次のように表現します。

It looks like grated apple.

「これはスライスされたリンゴに見えますね。」

このリンゴはもはや「形」を失っていますので、いきなり写真を見せられた場合はリンゴかどうかも分かりませんよね。

この例文はそういう状況を表しています。

この写真の細かくスライスされた"apple"には「形・境界」がありませんので、不可算名詞となります。

不定冠詞"an"もつかず、また複数形にすることもなく、無冠詞で"apple"とだけ記すことで、不可算名詞だということを表しています。




ここまでで、可算名詞か不可算名詞かは名詞によって予め決められているものではない、ということが分かりました。

つまり「リンゴ」は必ず数えられる可算名詞とは限らない、ということですね。


可算名詞か不可算名詞かを決めるのは、その名詞、例えば"apple"を使う話者がどんな"apple"をイメージしているか、です。


「形・境界」があれば可算名詞、

「形・境界」がなければ不可算名詞です。



ところで、いま例としてとりあげた"apple"は普通名詞と呼ばれます。

実は英語の名詞には、可算名詞と不可算名詞を判断するために役立つもう一つの分類があります。

それが、名詞を性質別に5種類に分けたものになります。


それでは、詳しく見ていきましょう。

5種類の名詞の性質と可算・不可算名詞の関係




この5種類の分類は、ある名詞を文中で可算名詞として使うべきか、不可算名詞として使うべきか迷ったときに、ネイティヴスピーカーがどのように考えるかを予測するのにとても役立ちます。

大切なことは、性質別に5つに分けられていることを知識として知ることではなく、

「結局この名詞は文中で可算名詞か不可算名詞なのか?」

の判断ができるようになることです。


さきほどの"apple"の例で学んだように、たとえ可算名詞となることが多い普通名詞であっても、「形・境界」がなければ不可算名詞となる、ということを押さえましょう。

名詞の性質別の5分類はあくまで「形・境界」のあるなしを考える上でのヒントとして使います。

たとえ、"apple"が普通名詞だと知らなくても、"apple"を文法的に間違えて使ってしまうことはありません。

けれども、あなたが表現したい"apple"が可算名詞か不可算名詞かが分からなければ、単数形か複数形か、そして冠詞をつけるかつけないかの判断できないので、結果的に文法的に間違えた"apple"を使ってしまいます。

結果、あなたが思っている"apple"とは違うイメージの"apple"を相手に伝えてしまうことにもなりかねません。

それでは、可算名詞、不可算名詞をより深く理解するために、性質別に5つに分けられた名詞を見ていきましょう。



1.普通名詞


普通名詞とは、一定の「形・境界」を持ち、同じ種類のモノを表す名詞のことです。

「形・境界」という言葉でピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、普通名詞は「形・境界」を持ち、定まった形をイメージできるモノ・コトですので、通常は可算名詞になります。

普通名詞の例:
house(家)、dog(犬)、apple(りんご)など

大切なのは普通名詞を知るだけでなく、普通名詞の性質を理解して、普通名詞は「形・境界」あるので可算名詞だ、と考えられるようになることです。

決して「普通名詞か、ふ〜ん」だけで終わらないようにしましょう。


普通名詞が不可算名詞になるとき


さきほど普通名詞"apple"で確認しましたが、大切なのは"apple"という名詞を使う話者が頭の中でどんな"apple"をイメージしているかでしたね。

多くの場合、普通名詞は「形・境界」があるので可算名詞になりますが、それは絶対ではありません。

たとえば、"paper"という名詞を考えてみましょう。

普通名詞としての"paper"は「レポート、論文、新聞」という意味になります。

イメージにするとちょうどこのような感じです。

「形・境界」がありますね。

したがってこの「レポート」の"paper"は可算名詞になります。

このような"paper"のイメージでは、ネイティヴスピーカーは次のように表現します。

I have to write a paper.

「レポートを書かなくちゃ。」

不定冠詞の"a"は、数えられる名詞につけますので、可算名詞を表しています。

それでは、物質としての"paper(紙)"の場合はどうでしょうか?

この意味の"paper(紙)"は、普通名詞ではなく、後ほどとりあげる物質名詞に分類されます。

イメージにするとこのような感じです。

「物質」としての"paper(紙)"には、「形・境界」がありませんよね。

したがってこの"paper(紙)"は不可算名詞になります。

このような"paper(紙)"のイメージではネイティヴスピーカーは次のように表現します。

Japanese origami is made of paper.

「折り紙は紙でできています。」

無冠詞で"paper"とだけ表現されているのが不可算名詞を表しています。

さきほどみた"apple"と同様に"paper"も、話者が何を伝えたいかによって使い分けることができるんですね。

普通名詞というのあくまで考え方のヒントであって、時には物質名詞にもなれるということです。



2.集合名詞


集合名詞とは、同じ種類のヒト・モノの集合(体)を表す名詞のことです。

さきほどの普通名詞は、通常は可算名詞であることが多い、という解説の仕方をしましたが、集合名詞は、もとから可算名詞のものと、不可算名詞のもの両方があるので注意が必要です。

大切なのは、その「集合体」をどのように英語のネイティヴスピーカーが捉えているかを理解することです。

原則として

ヒトの集合体は、可算名詞

モノの集合体は、不可算名詞

として捉えられます。

今回はヒトの集合体の例として"family(家族)"を、

モノの集合体の例として"furniture(家具類)"を取り上げましょう。





可算名詞として捉えられる
「ヒト」の集合名詞
代表例:family(家族)

「ヒト」の集合名詞の注意点は、「家族」を一つのまとまりとして捉えるか、「家族の一人ひとり」を個別に捉えるかで、単数扱いか複数扱いかが分かれることです。

日本語と違って、英語は、話者が"family"という言葉をどのように頭の中でイメージしているかが、単数形か複数形かの違いになって表れるんですね。

例文1:単数扱い
*「家族」を一つのまとまりとして捉えた場合

He has a large family.

「彼は子だくさんだ。」

この話者は「家族」というものを一つとして捉えていますね。

不定冠詞"a"をつけることで表現されています。

例文2:複数扱い
*「家族の一人ひとり」を個別に捉えた場合

My family are all short.

「わたしの家族はみんな背が低い。」

My family love pizza.

「わたしの家族はみんなピザが好きだ。」

このときの話者は、自分の家族のメンバーの一人ひとりを思い浮かべて「背が低い」「ピザが好き」と言っているので複数扱いなのですね。

複数扱いであることが、"be動詞のare"そして、3人称単数の"s"をつけずに"love"とすることで表現されています。





不可算名詞として捉えられる
「モノ」の集合名詞の代表例:
furniture(家具類)

「モノ」の集合名詞は、特に日本人が混乱してしまうところです。

たとえば、furniture(家具類)というモノの集合名詞を見てみましょう。

日本人は「家具」と聞くと、「形・境界」のある椅子やテーブルなどを思い浮かべると思います。

このようなイメージでしょうか。

このようなイメージを思い浮かべて、ネイティヴスピーカーは次のように表現します。

My boyfriend likes to sit on the floor, but I like to sit on a chair.

「わたしの彼は床に座るのが好きだけど、わたしは椅子に座るのが好き。」

不定冠詞"a"は数えられる名詞につけるので、"chair"は可算名詞ですね。

それでは、英語のネイティヴスピーカーにとっての"furniture(家具類)"とはどのようなイメージなのでしょうか。

それは次のようになります。さきほどの椅子と比べてみてください。

英語のネイティヴスピーカーにとっての"furniture"は、「形・境界」のない「集合的な家具類」なんですね。

あくまで参考として、すべてではないのですが、モノの集合体のイメージとしては、日本語のモノの集まりに使う「○○類」という表現が近いです。

例えば、"jewelry(宝石類)" "clothing(衣類)" "machinery(機械類)"などは英語ではすべてモノの集合体として不可算名詞になります。



3.物質名詞


物質名詞とは、一定の「形・境界」を持たない物質を表す名詞のことです。

「境界」がないので、数えることができず、通常は不可算名詞です。

物質名詞の具体例:

*液体・気体
water(水) 、blood(血)、honey(はちみつ)air(空気)、smoke(煙)


*材料・素材
coal(石炭) 、steel(鉄)、 wood(木材)など

たとえば、"water(水)"を取り上げてみましょう。

ネイティヴスピーカーにとっての"water"は次のようなイメージです。

このようなイメージでネイティヴスピーカーは次のように表現します。

The color of water is beautiful.

「水の色はきれいだ。」

このときの"water"は、水という物質のことですね。

したがって、無冠詞で"water"だけで使われ不可算名詞を表現しています。


物質名詞が可算名詞になるとき


物質名詞は、本来は「形・境界」のないモノを表現しますが、「量・単位」とセットで用いることで可算名詞として用いることができます。

これは「量・単位」という括りが、本来「形・境界」のない物質名詞に、「形・境界」を与える働きをしているからですね。

具体例:

a glass of water
(コップ一杯の水)

a lump of coal
(石炭のかたまり)

a bar of iron
(鉄の棒1本)

"a glass of water(コップ一杯の水)"のイメージは次のような感じです。

このような"a glass of water"でネイティヴスピーカーは次のように表現します。

Would you like a glass of water?

「(コップ一杯)水はいかがですか?」



4.固有名詞


固有名詞とは、特定の(固有)のヒト・モノ・場所などを表す名詞(名称)のことです。

通常、不可算名詞であることが多いです。

固有名詞の最初の文字は大文字で書かれます。


固有名詞が大文字ではじまる理由


固有名詞は、同種のものと区別するための「名前・名称」というイメージをもつとよいです。

例えば、「国」というのは世界中にたくさんありますよね。

その中でも「日本」という国は固有のものなので、"Japan"と大文字ではじめて表現するんですね。

ちなみに"japan"という単語は「漆(うるし)の、漆器の」という意味です。

固有名詞の具体例:
Rebecca(女性の名前)、Japan(国名)やToyota(社名)など

I work for Toyota.

「わたしはトヨタで働いています。」

この固有名詞"Toyotaには「形・境界」はありません。トヨタという固有の社名を表しているので不可算名詞です。

したがって無冠詞で"Toyota"とだけ表現し、不可算名詞であることを表現しています。

固有名詞が可算名詞になるとき


I have three Toyotas.

「わたしはトヨタの車を3台持っています。」

この製品としての車には「形・境界」がありますよね。

したがって可算名詞になります。

"three"という数詞とともに"s"をつけて複数形にすることで可算名詞を表現しています。

5.抽象名詞


抽象名詞とは、抽象的な概念・考え方を表す名詞のことです。

「抽象的な概念」は、「形・境界」のあるものではないので、通常は不可算名詞になります。

抽象名詞の具体例:
happiness(幸せ)、knowledge(知識)、disease(病気)、music(音楽)など

たとえば、"music(音楽)"を取り上げてみましょう。

ネイティヴスピーカーにとっての"music"は次のようなイメージです。

このようなイメージでネイティヴスピーカーは次のように表現します。

I like music.

「わたしは音楽が好きです。」

このときの"music(音楽)"は漠然とした概念ですので「形・境界」がありません。

したがって不可算名詞となり無冠詞で表現されています。

抽象名詞が可算名詞になるとき


抽象名詞は、本来は「形・境界」のないモノを表現しますが、名詞によっては"a piece of"などとセットで可算名詞として用いることができます。

これは、さきほど物質名詞に「量・単位」で「形・境界」を与えたのと同じ考え方ですね。

具体例:

a piece of information(1つの情報)

an item of news(1つのニュース)

a piece of music(1つの曲)

さきほど同様に、"music"で考えてみましょう。

"a piece music"は次のようなイメージになります。

「1つの曲」というのは「形・境界」をもち、数えられますので、可算名詞となります。

可算名詞・不可算名詞と単数形、複数形と冠詞の関係


ここまで可算名詞と不可算名詞の違いを学んできました。

なぜ可算名詞と不可算名詞の使い分けができることが大切かというと、英語ではその違いを表現するからなんですね。

日本語と英語の大きな違いは「名詞の文中での表現の仕方」にあります。

英語で名詞を使うときは、常に単数形か複数形か、そして不定冠詞"a/an"や定冠詞"the"をつけるか、つけないか、に気をつけなければなりません。

英語のネイティヴスピーカーでも、最初はなかなか名詞の使い方に苦労するそうです。

英語を母語として学ぶ子どもが冠詞をつけわすれたときは、

「言葉が"はだか"になってしまっているよ」

という風に冠詞の正しい使い方を教えてあげて身に付けていくそうです。

そもそも日本人は名詞を使うときに、単数か複数か、または数えられる名詞か、数えられない名詞かを気にしません。

だからこそ日本人にとっては、「可算名詞と不可算名詞」というテーマは難しいものなんですね。

最後に、可算名詞と不可算名詞はどのように英語では表現されるのか、ということを確認しましょう。




可算名詞とは、"an apple"のように、境界のある個体で数えられるもの

不可算名詞とは、"music"のように、境界のない概念で数えられないもの

ということでしたね。

英語では、可算名詞と不可算名詞を「冠詞」と「単数形・複数形」を使って表現します。

まずは、それらの関係の一覧表を見てみましょう。

冠詞には原則となる3つのルールがあります。

冠詞の基本ルールは、本当にシンプルなものです。


ルール1:
不定冠詞 a/anは「どれか1つを取り上げる」

ルール2:
定冠詞 theは「特定できるものを取り上げる」

ルール3:
無冠詞 「物事を全般的に表現」


以上が冠詞の基本ルールです。

冠詞について、苦手意識をもってしまう多くの生徒さんは、可算名詞、不可算名詞そして冠詞の関係がごちゃごちゃになってしまっているようです。

不定冠詞(a/an)と可算名詞について


不定冠詞(a/an)のルールは「どれか1つを取り上げる」でした。

したがって、そもそも「1つ」のように数えられない不可算名詞には不定冠詞はつかないことを上の表で確認しましょう。

定冠詞(the)と可算名詞・不可算名詞について


定冠詞(the)のルールは「特定できるものを取り上げる」です。

特定できればよいので、可算名詞にも不可算名詞にもつくことができます。

上の表の"the music"を確認しましょう。

例えば、つぎのような場合に使われます。

The music was great last night!

「昨晩の音楽はよかったね。」

例えば、友達と一緒にライブなどで音楽を聞きにいったとしましょう。

そのときは一緒に「特定の音楽」を共有していますので、"the music"のように不可算名詞でも"the"をつけることができるのですね。

無冠詞と可算名詞・不可算名詞について


無冠詞のルールは「物事を全般的に表現」です。

物事を全般的に表現する無冠詞は、可算名詞の複数形"apples"と、不可算名詞"music"と相性がよいです。

可算名詞の複数形"apples"は、「リンゴ」というものを全般的に表現しますし、

不可算名詞"music"も、「音楽」という概念を全般的に表現しています。




以上が、可算名詞・不可算名詞と単数形、複数形と冠詞の関係になります。

英語の冠詞というのもまた名詞と同様に、「英語の感覚」を経験で身につけていく必要があるので、どうしても時間がかかります。

コツコツと原則と例外を整理しながら学んでいきましょう。



冠詞についてはこちらの記事もぜひ

>>冠詞の3つのルール



"chicken"は可算名詞か?不可算名詞か?


今日の学習の総まとめとして、可算名詞と不可算名詞を身につける上で、とてもよい勉強になる"chicken"を取り上げましょう。


可算名詞"a chicken"について


可算名詞"a chicken"のイメージは次の通りです。

例えば、このように表現されます。

My dad has a (pet) chicken in his backyard.

「父は(ペットとして)にわとりを飼っている。」


可算名詞"chickens"について


可算名詞"chickens"のイメージは次の通りです。

I think chickens are cute.

「にわとりはかわいいと思う。」

可算名詞の複数形は無冠詞で使われて「にわとり全般」を表現することができましたね。


可算名詞" the chicken"について


可算名詞の"the chicken"は、次のような場面が想定されます。

例えば、家族である2人の間でこのような会話がされたとしましょう。

(ある日の前夜)
【家族のメンバーAさん】

Oh my god... our neighbor's chicken is so loud and annoying.

「あぁ、近所のにわとりは本当にうるさくてイライラするなぁ。」

Aさんは、近所で朝早くから大きな声で鳴くにわとりに腹を立てて、家族のBさんにこのように愚痴をこぼしました。

そしてその次の日にBさんがこのように言いました。

(翌日)
【家族のメンバーBさん】

Hey, I saw the chicken you mentioned last night.

「ねぇ、あなたが昨晩言ってた”そのにわとり"を見たわよ。」

このAさんとBさんではすでに特定のにわとりについて会話をしておりイメージを共有していました。

だからBさんは、"the chicken"と言っているのですね。


可算名詞" the chickens"について


可算名詞の"the chickens"は簡単です。

さきほど解説した、朝鳴いてやかましい可算名詞の"the chicken"が、2羽以上だった場合に"the chickens"になります。


不可算名詞"chicken"について


不可算名詞の"chicken"は、「鶏肉(とりにく)」という意味になります。

「鶏肉(とりにく)」には、「形・境界」がありませんので不可算名詞になります。

それでは、例文を確認しましょう。

I like chicken.

「わたしはとりにくが好き。」


不可算名詞"the chicken"について


不可算名詞の"the chicken"は、使われる場面が限られていますが、次のような場合が想定されます。

Which chicken do you like better, the chicken at KFC or the chicken at McDonald's?

「どっちの鶏肉が好き?ケンタッキーの?それともマクドナルドの?」

この場合は、ケンタッキーの鶏肉、またはマクドナルドの鶏肉というように、話し相手と特定のイメージを共有していますので、"the chicken"となるのですね。

まとめ


  • ・可算名詞か不可算名詞かは話者が、その名詞をどう捉えているか次第!

  • ・「形・境界がある」ならば可算名詞

  • ・「形・境界がない」ならば不可算名詞

  • ・名詞の性質別5種類の分類は、その分類が「形・境界があるか、ないか」を考えるためのヒントとして活用する。

  • ・不定冠詞(a/an)は可算名詞にのみつき、「どれか1つ」を表す。

  • ・定冠詞(the)は可算名詞と不可算名詞につき、「特定の」を表す。

  • ・無冠詞は可算名詞と不可算名詞ともにあり、「全般的な」を表す。