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英語の代名詞とは|全5種の特徴と使い方をイラストで解説

掲載日:2020-08-17 / 更新日:2020-08-18

代名詞ってよく聞くけど、たくさん種類があって、あれもこれもと混乱することはありませんか?

いろんな言葉に「○○代名詞」とついていますが、結局全部でいくつあるのでしょう?


代名詞は名詞の代わりをする言葉です。

英語は

「同じ言葉の繰り返しを避ける」

ことが特徴の言語です。

したがって1度前に使われた名詞の代わりになる代名詞は英語でとても頻繁に使うことになります。


英語学習者のわたし達にとっては、代名詞が文中で前に使われたどの名詞の代わりをしているのかを明らかにすることがとても大切になってきます。

きちんと文脈を理解できていなければ、代名詞がどの名詞の代わりをしているか分かりませんので、「代名詞が何を表すのか?」はよくテストにも出題されます。

今回は全部で5つある代名詞をまとめてスッキリ整理してしまいましょう。

  1. 英語の代名詞とは
  2. 1.英語の人称代名詞とは
  3. 2.英語の指示代名詞とは
  4. 3.英語の不定代名詞とは
  5. 4.英語の疑問代名詞とは
  6. 5.英語の関係代名詞とは
  7. まとめ

英語の代名詞とは




代名詞の定義


代名詞とは、名詞の繰り返しを避けるために、名詞の代わりとなる働きをする語です。

「名詞の代わり」だから、代名詞ですね。

また、文中で明確な「働き」をもちますので、8つある品詞のひとつに数えられます。


品詞の確認はこちらのまとめ記事をぜひ。

>>品詞全8種まとめ




英語の特徴として、

英語は「同じ言葉を繰り返し使用することを避ける」

傾向が強い言語ですので、代名詞は大活躍します!

ぜひ今回押さえておきましょう。


英語の代名詞は全部で5種類


代名詞は全部で5種類に整理することができます。

まずは全体像をざっと確認してみましょう。


それでは、ひとつずつ確認していきましょう。



1.英語の人称代名詞とは




人称代名詞の定義


人称代名詞とは、話題にあがる「ヒト・モノ・コト」を表すための代名詞です。

「人称」とありますが、ヒト以外(itとthey)も表すことができることに注意しましょう。


人称代名詞の格とは


人称代名詞には3つの「格」があります。

格とは、

代名詞の他の語との「文中での関係」を示す「代名詞の語形」のことです。

つまり、その代名詞の「形」を見るだけで、文の中での働きが分かるのです。

それでは「働きが分かる」とはどういうことか、具体的に見ていきましょう。


主格の人称代名詞とは


主格の人称代名詞は、文の基本要素である主語(S)として文中で働くことができます。

She loves dogs.
「彼女は犬が大好きだ。」

この人称代名詞"She"は主格で文頭で使われ「主語」として働いていますね。


所有格の人称代名詞とは


所有格の人称代名詞は、「所有」という言葉の通り「〜の」という意味を表します。

さきほどの主格とはことなり、名詞の前について修飾する役割しか持たないので、文の基本要素(SVOC)にはなることができません。

例文をみてみましょう。

This is my dog.
「これはわたしの犬です。」

所有格"my"はその後ろに名詞(dog)があってはじめて文の中で役割を果たすことができますね。


目的格の人称代名詞とは


目的格の人称代名詞は、文の基本要素である目的語(O)として働くことができます。

目的語として働くので、他動詞とセットになり「〜を、〜に」という意味を表します。

例文をみてみましょう。

My dog loves her.
「わたしの犬は彼女が大好きだ。」

目的格の代名詞(her)が、他動詞(love)の目的語となって機能していますね。


人称代名詞のitとtheyについて



人称代名詞のitは、「前にでた特定のもの」を表すため「the + 名詞の単数形」が基本のイメージになります。

例文で確認しましょう。


What is this?
「これはなんですか?」

It is an apple.
「りんごです。」


もうひとつ例文をみてみましょう。


How was the movie?
「映画はどうだった?」

It was great! I loved it.
「よかった、最高だったよ。」




また、人称代名詞のitは、単語だけでなく、前に出た句・節・文の内容を指すこともできます。

例文をみてみましょう。

Do you think she is going to get a gold medal at the Tokyo Olympics?
「彼女は東京オリンピックで金メダルをとれると思う?」

I doubt it.
「そうは思わないな。」


この"it"は、前の文の内容全体を表していることがポイントです。

人称代名詞のtheyは、「the + 名詞の複数形」が基本のイメージになります。

例文をみてみましょう。

The paintings at the museum were so beautiful!
「美術館の絵は本当にきれいだったね。」

Yeah, they were!
「うん、そうだったね。」

2.英語の指示代名詞とは



指示代名詞とは、this(これ)、that(あれ)などの、指し示す代名詞のことです。

「指し」「示す」から指示代名詞なんですね。


指示代名詞の使い方 thisとthatの距離感



指示代名詞の「距離感」のポイントは、物理的な「近い・遠い」だけでなく「心理的な距離」も表現できるということです。

・物理的な距離感を表す"this"

This is my dog, and that is hers.
「この子はわたしの犬で、あの子は彼女のです。」

・心理的な距離感を表す"that"

Do you remember that time we went to the ramen shop? We ate way too much!
「"あの"ときのラーメンを覚えてる?たくさん食べすぎたよね。」

Oh yeah! That was so funny.
「そうだったね。"あれ"は本当におかしかったよね。」

この会話では、忘れてしまってもおかしくない心理的に遠い思い出話をしているので、"this"ではなく"that"が意図的に使われていますね。

3.英語の不定代名詞とは


不定代名詞とは、不特定のヒト・モノ・コト、そして"一定でない数量"を表す代名詞のことです。

「不特定で一定でない」から不定なのですね。

それでは、具体的にひとつひとつ見ていきましょう。

対象が2つの場合:
oneとthe otherについて



2つの場合は、特定できるため、"the other"のように"the"がつくことを確認しましょう。


対象が3つ以上の場合:
one、another、そしてthe otherについて



「不特定のひとつ」を表す"another"は、"an + other"からきています。



複数を表す不定代名詞:
some、othersとthe othersについて



それでは、これまでのまとめとして、単数と複数をあわせて表現した場合をイラストで見てみましょう。



不定代名詞のsomeとanyについて


someとanyは、ともに漠然とした量「いくらか、いくつか」を表します。

この漠然とした「どちらにも意味がとれる」曖昧性から様々な用法で使われますが、今日はまず基本をしっかり押さえましょう。

「いくらか、いくつか」を表す"some"と"any"の違い



someとanyの本質的な違いは、

someは「いくらかある」という肯定の気持ちが強く、

anyには「いくらかない、あるかどうかわからない」という否定・疑念の気持ちが含まれています。

そのため、基本の用法としては、

someは肯定文で使われることが多く、

anyは疑問文・否定文で使われることが多いです。

「いくらか」を表すsomeの肯定文


まずは、「いくらか」を表すsomeの典型的な例文をみてみましょう。


I think some insects are cute, but others are creepy.
「わたしは、いくつかの昆虫はかわいいと思うけれど、ほかのは気持ち悪いです。」

「いくらか」を表すanyの疑問文

次に「いくらか」を表すanyの典型的な疑問文での使われ方をみてみましょう。


Is there any water in the refrigerator?
「冷蔵庫に(いくらか)水はありますか?」


このanyは日本語に訳さないほうが自然ですが、文中で非常に重要な役割をしています。

"any water"だと水の残量を表しますが、

"water"のみだと水がそもそもあるか、ないか、という意味になります。

「いくらかある」のsomeの疑問文

"some"が疑問文で使われた場合は、前提として「ある」という気持ちがありますので、以下のような疑問文で使われます。

Would you like some water?
「(いくらか)水はいかがですか?」

このように相手から肯定(yes)という答えを期待している気持ちが強い場合は"some"を使うのですね。。





不定代名詞のallについて


allは「数」を表す場合は「3つ以上のすべて」、また量を表す場合は「すべて」を表します。

それぞれの違いを例文で確認しましょう。

・「数」を表すall

All of the apples were eaten.
「りんごはすべて残らず食べられた。」

この場合は、「3個以上あったりんご」がすべて食べられた状況を表しています。

・「量」を表すall

All of the apple was eaten.
「そのりんごは全部食べられた。」

この場合は、ある特定の、1個あったりんごが全部食べ切られてしまった状況を表しています。


不定代名詞のbothについて


bothは、「2つあるものの両方」を表します。

例文を確認していきましょう。

Both of the apples are eaten.
「そのりんごは両方とも食べられた。」

このように、bothは常に「2つ・両方」を表します。




不定代名詞のeachとeveryについて


eachとeveryはともに「単数扱い」なのですが、意味することはまったく異なることがポイントです。

イラストで確認していきましょう。


「個々それぞれ」に焦点があるeach

eachは、対象のひとつひとつに話者の意識が向いていますので「単数扱い」になります。

上のイラストにあるように、虫がついているリンゴひとつひとつを意識しています。

例文を見てみましょう。

Each of the apples has a different worm.
「リンゴにはそれぞれ違う虫がついていた。」


「全体」に焦点があるevery

everyは、対象の全体をひとつと捉えますので、「単数扱い」になります。

上のイラストにあるように、同じ虫がついているリンゴをまとめて全体でひとつとして捉えていることがポイントです。

例文を見てみましょう。

Every apple has the same color of worm.
「リンゴにはすべて同じ虫がついている。」

everyは、全体をひとつとして捉えるので、「共通点・同じ性質」を意識しています。

この例文の場合「同じ種類の虫がついていた」ということが共通していますね。

一方で、eachはそれぞれひとつひとつに意識が向いていますので、虫がすべて別の種類のものになっているのですね。



不定代名詞のeitherとneitherについて


eitherは「2つのうちどちらも」という肯定の意味を表します。

一方で

neitherは「2つうちどちらも〜ない」という否定の意味をその語に含んでいます。

例文をみてみましょう。


Which apple would you like?
「どっちのリンゴがいい?」

Either one is fine.
「どちらでもいいよ。」

Neither of the apples looks delicious.
「どのリンゴもおいしそうじゃないね。」

不定代名詞のnoneについて


noneは「何も・誰も〜ない」という意味です。

noneは「何も・誰も」というようにヒトでもモノでも表すことができることがポイントです。

例文で確認していきましょう。

・ヒトを表すnone

None were willing to eat the apples.
「誰もすすんでそのリンゴを食べようとはしなかった。」

・モノを表すnone

None of the apples were left.
「リンゴは少しも残っていなかった。」

複合形の不定代名詞について



複合形の不定代名詞とは、上の一覧表のとおりに、some- any- every- no-に他の語を組み合わせた語のことです。

複合タイプの不定代名詞の共通点として、原則はすべて単数扱いすることを覚えておきましょう。

それでは例文をみていきましょう。

Everyone likes apples.
「みんなリンゴが好きだ。」

Someone ate my apple!
「誰かがわたしのリンゴを食べた!」

また、用法上の注意点として、"no one"だけは語と語を離して書くことに注意しましょう。

No one ate the apple that had a worm.
「誰もその虫がついたリンゴを食べなかった。」

4.英語の疑問代名詞とは


疑問代名詞とは、「だれ・どれ・なに」という疑問を表す代名詞です。

英文法書を読んでいて「疑問○○詞」という用語がたくさんあって混乱することはありませんか?

今日はまず「疑問代名詞」の全体の中での位置付けを確認しましょう。


上のイラストで見ていただいたとおり、疑問詞には疑問代名詞、疑問形容詞そして疑問副詞の3つの品詞があります。

「疑問詞」それ自体は疑問を表す働きをする言葉の総称ですので、「品詞」としてはみなされず、疑問代名詞、疑問形容詞そして疑問副詞となって働くことがポイントです。

それでは今回のテーマである「疑問代名詞」について見ていきましょう。

まずは、疑問代名詞の一覧表をざっと確認しましょう。


疑問代名詞who「主格」の例:

Who did this?
「誰が、これをしたのですか?」


所有格の疑問代名詞(whose)とは


所有格の疑問代名詞は、「所有」という言葉の通り、「〜の」という意味を表します。

さきほどの人称代名詞の主格とはことなり、名詞の前について修飾する役割だけでなく、「単独」で用いることができます。

Whose bike is this?
「これは誰の自転車ですか?」

・whoseが単独で使われている例

Whose is this bike?
「これの自転車は誰のものですか?」


目的格の疑問代名詞とは


目的格の疑問代名詞は、文の基本要素である目的語(O)として働くことができます。

目的語として働きますので、他動詞を意識して文を組み立てることがポイントです。

Which would you like better for dessert, cake or ice cream?
「ケーキかアイスクリームか、どちらがよろしいですか?」

他動詞like(〜が好き)という目的語の部分が疑問代名詞whichとなり文頭にきているところがポイントです。


Who said what to whom?
誰が、何を、誰に言ったのですか?」

what(何を)、whom(誰に)という目的格に注目です。

疑問代名詞はいかがだったでしょうか。

今回「疑問代名詞」として登場しなかった、

why(なぜ)where(どこ)when(いつ)、how(どのように・どのくらい)という

理由・場所・時間・手段を問う疑問詞は疑問代名詞にはなく、すべて疑問副詞になります。

なぜ、どこ、いつ、どのように、どのくらい、、、

というのはすべて文中で「副詞」として働きますね。

「副詞」は名詞以外を修飾する語ですので、例えば動詞を修飾している場合を考えれば分かりやすいと思います。

  • ・「なぜ〜をする?」
  • ・「どこで〜をする?」
  • ・「いつ〜をする」
  • ・「どうやって〜をする?」

というようにすべて動詞を修飾していますね。

疑問副詞については詳しく次の記事で解説してますので、あわせて確認してもらえたらと思います。

疑問詞についてはこちら

>>疑問詞の3つの品詞まとめ



5.英語の関係代名詞とは


関係代名詞も、さきほどの疑問代名詞と同じ様に「関係○○」という文法用語がたくさんあって混乱することはありませんか?

まずは、「関係代名詞」の全体の中での位置付けを確認しましょう。


上のイラストで見ていただいたとおり、関係詞には関係代名詞と関係副詞の2つの品詞があります。

「関係」とは文と文とをつなぐ「接続詞」のことだと理解しましょう。

  • ・関係代名詞は、接続詞+代名詞
  • ・関係副詞は、接続詞+副詞

です。

今回は関係代名詞が、「接続詞」と「代名詞」としてどのように働くのかを押さえましょう。

2つの文を考えてみます。

This is an apple.
「これはリンゴです。」

The apple has a worm.
「そのリンゴは虫がついています。」

2つの文には共通の「リンゴ」という言葉がありますね。

関係代名詞を使えば、この2つの文を1つにつなぐことができます。

まず日本語で考えてみましょう。

「これは虫がついたリンゴです。」

1つの文につなぐことができましたね。

英語の関係代名詞もこれとまったく同じです。

ひとつひとつ「つなぐためのプロセス」を見ていきましょう。

1.
「"apple"」が共通語なので、枠で囲む。


2.
関係代名詞に代名詞として働いてもらう。

"apple"という同じ言葉の繰り返しを避けるために、関係代名詞のwhichに「"apple"の代わり」をしてもらう。


3.
関係代名詞に接続詞として働いてもらう。

さきほど置き換えたwhichは、接続詞としても働くことができるので、共通語を後ろから修飾するように接続します。

完成した文は次の通りになります。

This is the apple which has a worm.

関係代名詞の
「関係詞節」と「先行詞」とは


さきほど3つのステップで作った関係代名詞の文の、"which has a worm. "という部分は、主語(which)と動詞(has)を持ちますので「節」ということができます。

関係代名詞でできた「節」のことを特に「関係詞節」といいます。

また、この関係詞節によって後ろから修飾されることで接続される、ステップ1で枠で囲んだ共通語"apple"のことを、「先行詞」といいます。


関係代名詞を理解するためには、まず「関係詞節」と「先行詞」とは何かをしっかり理解しましょう。




関係代名詞の格について


関係代名詞には、人称代名詞・疑問代名詞と同様に「格」があります。

文中での働きを「語形」で教えてくれるものが「格」でしたね。

今回の例文では関係詞節の中で「主語」として働いていますので、「主格」です。

人称代名詞、疑問代名詞と同様、目的語として働く場合は「目的格」、名詞を修飾し所有「〜の」を表す場合は「所有格」を用います。

関係詞について詳しくはこちら

>>関係代名詞と関係副詞の違い



まとめ


  • ・英語の代名詞は全部で5種類ある。

  • ・人称代名詞には格という語形があり、またit・theyはヒトだけでなくモノを表すことができる。

  • ・指示代名詞は、物理的距離だけでなく、話者の心理的な「近い・遠い」も表すことができる。

  • ・不定代名詞は用法の似た語をセットで学習すると効率がよい。

  • ・疑問代名詞には格という語形があり、疑問副詞と区別することがポイント。

  • ・関係代名詞には格という語形があり、「先行詞と関係詞節」を理解し、文をつなぐことがポイント。