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関係代名詞と関係副詞の違いと使い方をわかりやすくまとめて図で解説

掲載日:2020-02-10 / 更新日:2020-02-10

関係詞(関係代名詞と関係副詞)に苦手意識がある生徒さんがたくさんいらっしゃいます。

関係詞が苦手な生徒さんと話をしていると、どうやら、

日本語とは違う語順の感覚

と、

単語(名詞)を「文で」修飾する感覚

が掴みにくいようです。

この記事では、関係詞(関係代名詞と関係副詞)を、シンプルに

名詞を「文で」説明する(修飾する)接着剤

ととらえて、ひとつひとつ違いや使い方を整理していきます。

関係詞は、みかけよりずっとシンプルです。

けれども、他の文法項目と比べて、「名詞を文で修飾する」ということを、 最初に理解するための説明がすこし長くなってしまうところが難点です。

すこし辛抱してお付き合いくださいね。

この機会に、苦手意識をなくして、得意分野にしてしまいましょう。

  1. 関係詞とは(名詞を「文で」修飾することに慣れよう!)
  2. 関係代名詞
  3. 関係副詞

関係詞とは(名詞を「文で」修飾することに慣れよう!)

【定義】

関係詞とは、

  • 1.名詞を修飾するための「節(文)」を、その名詞に結びつけて、代名詞と接続詞のはたらきをする関係代名詞

  • 2.名詞を修飾するための「節(文)」を、その名詞に結びつけて、副詞と接続詞のはたらきをする関係副詞があるが、

  • 3.関係代名詞・関係副詞で導かれる節(文)は、ともに結局は、名詞を「文」で修飾する「形容詞節」

です。

文法用語がたくさんで混乱しがちなところですので、下にイラストで整理してみました。

結局は、

「文」で名詞を修飾する「形容詞節」

というところをぜひ理解してください。

文で修飾するから、ただの形容詞ではなく、形容詞「節」なのですね。

紛らわしいな、と思った方も、もうすこしだけ辛抱して、おつきあいくださいね。

ひとつひとつかみくだいて解説していきます。

今日の目標は、

関係代名詞と関係副詞は結局は形容詞節だ、ということを理解することです。

関係代名詞

まずは関係代名詞の文の作り方を理解するために、3つのステップに分けて、次の例文を考えてみましょう。

【ステップ1】2つの別々の文があります。


This is a(the) book.

「これは本です。」

I recommended this book to you.

「わたしは、あなたにこの本をお勧めしました。」

【ステップ2】接続詞で、2つの文を結びます。


This is the book and I recommended it to you.

「これが、その本です、そして、わたしはそれをあなたにお勧めしました。」

ステップ2の例文の訳は、不自然ですが、あえて、そのまま直訳しています。

ここで、注目して欲しいことは、接続詞 andのおかげで、2つの文が1つになり、共通の名詞bookは、2回目の登場の際には、代名詞itになっている、ということです。

さきほどの【定義】で確認したように、 代名詞と接続詞のはたらきをするのが、関係代名詞でした。

ステップ2では、代名詞と接続詞が登場しました。

ステップ3では、いよいよ関係代名詞の登場です。

【ステップ3】関係代名詞の登場


This is the book which I recommended to you.

関係代名詞のおかげで、文を「ひとつ」にまとめあげる(接着剤)ことができました。

日本語でもこういう表現はありますよね。

「これが(このまえ君にわたしがおすすめした)本だよ」

というような表現です。

( )の中の文が、関係代名詞が導く形容詞節です。

ステップ3の例文で、あえて日本語訳をつけていないのは、 日本語だと、英語とまったく語順が変わってしまうので、 理解の妨げになると考えているからです。

関係代名詞が苦手な方は、日本語の訳(語順)からいったん離れて、関係代名詞を英語のまま、捉えるといいと思います。

日本語は、「これが(このまえ君にわたしがおすすめした)本だよ」のように、 前から、後ろの言葉、“本”を説明(修飾)します。

けれども、

英語は、まさに日本語と逆で、「後ろから」“book”を説明(修飾)します。

この違いはきちんと整理しておきましょう。

ここまで理解した上で、「関係代名詞」を使いこなすためには、 形容詞節での、関係代名詞の役割の整理をする必要があります。

3つに分類して整理していきましょう。

1)関係代名詞が、形容詞節内では、「主語」になるとき(文法用語では「主格」といいます)


This is a book which has lots of illustrations.

あえて、「主語」であることを意識して日本語訳をしますと、

「これは、本です。そして“この本は”、絵のたくさん入った本です。」

となります。

2)関係代名詞が、形容詞節内では、「目的語」になるとき(文法用語では「目的格」といいます)


This is the book which I recommended to you.

この例文も、「目的語」であることを意識して、日本語訳をします。

「これは本です。そして“この本を”、私はあなたにおすすめしました。」

3)関係代名詞が、形容詞節では、「〜の」という意味になるとき(文法用語では「所有格」といいます)


Hand me the book whose cover has lots of illustrations.

「その本を手渡してください。そして“その本の”表紙は、絵がたくさんあります。」

関係代名詞は、先行詞の種類により、以下のように使い分けることになります。

that


最も便利な関係代名詞で、“which”と“who”の両方を兼ねることができます。

which


モノ・コトを説明するための関係代名詞です。

who


人を説明するための関係代名詞です。

whose


人が「何を所有しているか」を説明するものです。

または、上の例文の、“the book whose cover(本の表紙)”のように、 「モノ」に対しても使えることがポイントです。

関係副詞

関係副詞は、まず文法用語で混乱しがちなので、そこの整理からはじめましょう。

なぜ誤解がうまれるかといますと、関係副詞は、形容詞節を導くからです。

この表現、すでにややこしいですよね。

副詞なの?形容詞なの?

となると思います。

まず大前提として、最初に押さえてほしいことが

関係副詞は、

名詞を「文で」説明する(修飾する)ための接着剤

なのです。

この点で、関係代名詞とまったく同じですよね。

では、なぜ、関係副詞というのでしょうか?

関係代名詞は、名詞を修飾する形容詞節の中で、「代名詞」のはたらきをしていました。

関係副詞は、名詞を修飾する形容詞節の中で、「副詞」のはたらきするんです。

具体的に、ひとつひとつ見ていきましょう。

関係副詞は、まずwhenとwhereからはじめるとわかりやすいです。

1)関係副詞のwhen


Sunday is the day when I read books.

「日曜日は、わたしが読書をする日です。」

まずは、上の例文を作るために、関係代名詞と同様に3つのステップにわけてひとつひとつ見ていきましょう。

【ステップ1】2つの別々の文があります。


Sunday is the day.

I read books on Sunday.

この2つの文を、「接続詞と副詞」を使ってひとつにしましょう。

【ステップ2】接続詞で、2つの文を結びます。


Sunday is the day and I read books on Sunday.

まわりくどい文になりましたけれども、会話ではこういうことってよくありますよね。

つまり、ざっくり雰囲気で訳すと、

「日曜がその日なんですよ、そうそう、わたしが本を読むのは大体日曜日なんです。」

のような、表現です。

これを、綺麗なひとつの文章で表現するために、必要なのが関係副詞なんですね。

さきほどの【定義】で確認したように、接続詞と副詞のはたらきをするのが関係副詞でした。

ステップ3では、いよいよ関係副詞の登場です。

【ステップ3】関係副詞の登場


Sunday is the day when I read books.

「日曜日は、わたしが読書をする日です。」

実は、上の文は

前置詞+関係代名詞

関係副詞

の2つの言い方ができます。

(前置詞+関係代名詞の言い方)


Sunday is the day on which I read books.

関係副詞の言い方


Sunday is the day when I read books.

ここで、「前置詞句(前置詞+名詞)」を思い出しましょう。

前置詞句は副詞のはたらきをする

でしたね。

つまり、

前置詞+関係代名詞 = 関係副詞

なんです。

ここは、今日の学習内容の本当に大切なところです。

関係副詞は、

名詞を「文で」説明する(修飾する)ための接着剤

です。

これをまず押さえたうえで、視野を狭くすると、その修飾するための文(節)の

”中では”

副詞なんですね。

下のイラストで確認しましょう。

このwhen「時間」をwhere「場所」に変えるだけで、関係副詞のwhereは理解できますので、見ていきましょう。

This is the place where I lived 3 years ago.

「ここは、わたしが3年前に住んだ場所です。」

これを先ほど同様に、関係代名詞と前置詞のパターンでも作ってみましょう。

(関係代名詞のパターン1:前置詞は後ろのまま)


This is the place which I lived in 3 years ago.

(関係代名詞のパターン2:前置詞を前に持ってきて、前置詞句=副詞)


This is the place in which I lived 3 years ago.

いかがでしょうか。

関係副詞も、手順をふんでゆっくりと取り組めば結局は、

名詞を「文で」説明する(修飾する)ための接着剤

ということが、関係代名詞と同様にわかっていただけたのではないかと思います。

あとは、先行詞の種類によって、関係副詞もそろえてあげるだけです。

一覧はつぎのとおりです。

1)when 時 


Sunday is the day when I read books.

2)where 場所


This is the place where I lived 3 years ago.

3)why 理由


This is the reason why I keep reading books.

4)how 方法


*使い方に注意あり*

This is how I read books so fast.

「これが、わたしが本を早く読む方法です。」

意訳すると

「こういう風に、わたしは本を早く読みます。」

関係副詞のhowは、使い方に2つ注意があります。

(howの注意事項1)

先行詞になるthe wayだけが、howの代わりに用いることができます。

けれども、howとthe wayを2つ同時に使うことはないことに注意が必要です。

つまり、上の例文は、このように言い換えることができます。

This is the way I read books so fast.

(howの注意事項2:howをthatで置き換えるパターン)

関係副詞howをthatで置き換える場合は、the way thatと2つ同時に用いることができます。

This is the way that I read books so fast.