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英語の疑問詞とは|全9つの使い方をイラストで解説

掲載日:2020-03-30 / 更新日:2020-08-21

疑問詞とは「何?」「誰?」「いつ?」「どこ?」「どれ?」「どうやって?」などの疑問文を作るための語です。

よく疑問詞の頭文字をとって"5W1H疑問文"などと呼ばれます。

英文法書を読んでいて「疑問○○詞」という用語がたくさんあって混乱することはありませんか?

疑問詞は語尾に「詞」という漢字がついていますので、よく品詞のひとつと誤解されていますが、実はただの「総称」です。

実際には疑問代名詞、疑問形容詞、そして疑問副詞となって文中で品詞として働きます。

今日は全3種類9つの疑問詞の使い方をスッキリ整理してしまいましょう。

  1. 英語の疑問詞とは
  2. 英語の疑問形容詞について
  3. 英語の5つの疑問代名詞の使い方
  4. 英語の疑問副詞について
  5. 英語の4つの疑問副詞の使い方
  6. 疑問詞で始まる間接疑問とは
  7. 修辞疑問:返事を求めない反語
  8. まとめ

英語の疑問詞とは


疑問詞とは、よく"5W1H"と言われる「何?」「誰?」「いつ?」「どこ?」「どれ?」「どうやって?」などの疑問文を作るための語です。

疑問詞はその文中での働きによって、次のように3種類に分けることができます。

「疑問詞」それ自体は疑問を表す働きをする言葉の総称ですので、文中で特定の働きをする「品詞」としてはみなされず、疑問代名詞、疑問形容詞そして疑問副詞となって働きます。


品詞についてはこちらの記事をぜひ

>>品詞全8種をまとめてイラストで解説



英語の疑問形容詞について


さきほど疑問詞の全3種類をご紹介しましたが、疑問詞を実際に使いこなす上では疑問代名詞と疑問形容詞は用法がほとんど同じですので一緒に整理したほうが簡単です。

どういうことか一緒に見ていきましょう。



疑問代名詞の形容詞用法について


疑問形容詞の使い方には1つのコツがあります。

それは疑問形容詞は「疑問代名詞の形容詞用法」と考える、ということです。

イラストで見てみましょう。

上のイラストの疑問形容詞(what)は形容詞ですので、後ろの名詞(time)を修飾して、「何時」という名詞のかたまりを表しています。

疑問形容詞は、後ろに名詞を伴って修飾するので疑問形容詞と呼ばれてはいますが、必ず名詞を後ろにもってきますので、大きく"what time"をひとつのかたまりと捉えれば文の中では「名詞」として働くのです。

このことから、疑問形容詞はそれ単体で考えても実際には意味がないので、「疑問形容詞+名詞」でひとつの「名詞」つまり「疑問代名詞の"形容詞用法"」としてみましょう。


それでは、さきほどの疑問詞3種のイメージ図を下のように修正しましょう。

疑問形容詞を、「使える形」で理解するために、「疑問代名詞の形容詞用法」と修正しました。

それでは、疑問代名詞を詳しくみていきましょう。

英語の5つの疑問代名詞について


疑問代名詞は、文中で代名詞として働きます。

名詞ですので、文中で主語(主格)、目的語(目的格)になることができます。

これを疑問代名詞の「代名詞用法」と呼びます。


またさきほど整理した通り、疑問代名詞には「形容詞用法」もありますね。

それではここで疑問代名詞の全5つを一覧表にして整理してみましょう。

いかがでしょうか。

疑問代名詞のwhat,whichそしてwhoseは、代名詞用法だけでなく、その後ろに修飾する名詞をもってきて「形容詞用法」としても使うことができるんですね。

それでは、ひとつひとつの疑問代名詞を丁寧に確認していきましょう。

1.疑問代名詞whatの使い方


疑問代名詞のwhatは「何が」「何を/に」「どの〜」という意味を表します。

文中での働き別にみていきましょう。

疑問代名詞whatの主格

What happened to you?
「何があなたにあったのですか?」

疑問代名詞"what"の主格が、文の中で主語として働きつつ疑問を表していますね。

日ごろ生徒さんに疑問詞を教えていると、疑問代名詞の主格の語順で混乱してしまう方が多いです。

特に疑問文の基本を学んだあとに分からなくなる場合が多いようです。

ここでスッキリ整理しておきましょう。

疑問詞の主格の場合は、主語(S)と動詞(V)の語順がそのままであることを確認しましょう。

疑問代名詞whatの目的格

目的格の疑問代名詞は、文の基本要素である目的語(O)として働くことができます。

目的語として働きますので、他動詞(〜を/に する)を意識して文を組み立てることがポイントです。

例文をひとつみてみましょう。

What did you say?
「(あなたは)何といったのですか?」

関係代名詞の目的格の疑問文の作り方は、主格と異なります。

きちんと違いを区別してイラストで整理しておきましょう。

目的格の疑問文は疑問代名詞whatを文頭にもってきた上で、一般動詞の疑問文の作り方のルール通りに、do(does,did)を主語のまえにもってくることを確認しましょう。

疑問代名詞whatの形容詞用法

それでは冒頭に紹介した「疑問代名詞の形容詞用法」も丁寧にみていきましょう。

このwhatは、形容詞として直後の名詞(dayそしてkind)を修飾していますね。

けれども文全体でその働きを分析すると、どちらも"what day" "what kind of music"というように「名詞のかたまり」である、ということを押さえましょう。


疑問代名詞whatの形容詞用法(疑問形容詞)でよくつかわれるフレーズがひとつあるので今日ぜひ覚えていってください。

それが、

What kind of〜?

です。

このフレーズは、さまざまな表現に応用することができ本当に便利です。

例えば、

What kind of dogs〜?
「なんという種類の犬・・・」

What kind of music 〜?
「どんな音楽・・・」

のように相手に具体的な質問をするのに重宝します。




2.疑問代名詞whichの使い方


疑問代名詞のwhichは「どちらが」「どちらを/に」「どちらの」という意味を表します。

疑問代名詞whichもwhatと同様に、代名詞用法と形容詞用法があります。

文中での働きごとに確認していきましょう。


疑問代名詞whichの主格

疑問代名詞の主格は、さきほどのwhat(主格)と同様に語順がそのままであることを確認しましょう。

Which is your dog?
「どちらがあなたの犬ですか?」

Which of them is your mother?
「あの方たちのうちの、どちらが、あなたのお母さんですか?」

疑問代名詞whichの目的格

疑問代名詞whichの目的格は、さきほどのwhat(目的格)と同様に語順が入れ替わることを確認しましょう。

Which do you like better, cats or dogs?
「猫と犬の、どちらが、お好きですか?」


Which would you like better for dessert, cake or ice cream?
「ケーキかアイスクリームか、どちらがよろしいですか?」

他動詞like(〜が好き)という、likeの目的語の部分が疑問代名詞whichとなり、文頭にきているところがポイントです。

疑問代名詞whichの形容詞用法

疑問代名詞whichが後ろに名詞を伴い「どちらの〜」というように形容詞として働く形容詞用法も確認しましょう。

Which station should I change trains at?
「どちら駅で乗り換えたらよろしいですか?」

疑問代名詞whichが直後に名詞(station)を伴い、「どの駅」という名詞のかたまりを作っていることがポイントです。

今回の例文は、前置詞"at"の目的語の部分が疑問代名詞whichとなり、文頭にきているところがポイントです。

3.疑問詞代名詞whoの使い方


疑問代名詞のwhoは「誰が」「誰を/に」という意味を表します。

疑問代名詞whoには代名詞用法しかありません。

つまり疑問代名詞whoには名詞を修飾する働きはないということです。

文中での働きごとに確認していきましょう。

疑問代名詞whoの主格

Who did this?
「誰が、これをしたのですか?」

Who wrote this letter?
「誰が、この手紙を書いたのですか?」


どちらの例文も主格つまり文中で主語として働いていますので、疑問文とはいえ語順は変わらないことを確認しましょう。

疑問代名詞whoの目的格

Who did you see yesterday?
「あなたは昨日誰に会いましたか?」

他動詞seeの目的語の部分がwhoとなって文頭にきていること、そして目的格の疑問文は主格と異なり語順が入れかわることを確認しましょう。

また、疑問代名詞whoの目的格は、書き言葉ではwhomとなることもありますので、次にご紹介しますね。


4.疑問代名詞whomの使い方

whomは堅い書き言葉でみられますが、現在はほとんどがwhoが使われます。

例文を確認しておきましょう。


Who said what to whom?
「誰が、何を、誰に言ったのですか?」

what(何を)、whom(誰に)という目的格に注目です。

With whom are you going to the party?
「あなたは誰とパーティーに行くのですか?」

上の例文は、実際は以下のように"who"が使われることがほとんどです。

Who are you going to the party with?
「あなたは誰とパーティーに行くのですか?」



5.疑問代名詞whoseの使い方


疑問代名詞のwhoseは「誰のもの」「誰の〜」という意味を表します。

疑問代名詞whoの所有格という理解をしましょう。

それでは文中での働きごとに確認していきましょう。

疑問代名詞whoseの代名詞用法:
単独で使われている例

Whose is this bike?
「これの自転車は誰のものですか?」


このwhoseは代名詞として「誰のもの」という代名詞を表しています。

疑問代名詞whoseの形容詞用法:
名詞を修飾している例

Whose bike is this?
「これは誰の自転車ですか?」

このwhoseは後ろに名詞(bike)を伴って修飾し、「誰の自転車」という名詞のかたまりを作っています。

英語の疑問副詞について


疑問副詞は全部で4つになります。

when(いつ)、where(どこ)、why(なぜ)、how(どのように・どのくらい)という時間・場所・理由・手段を問う疑問詞は疑問代名詞にはなく、すべて疑問副詞になります。

疑問副詞が苦手な生徒さんが多いのですが、どうやら「副詞」の理解があいまいなようです。

副詞とは"名詞以外"を修飾する語のことです。

今回学ぶ疑問副詞はどれも"名詞以外"を修飾します。

「"名詞以外"を修飾する」という表現は分かりにくいですよね。

具体的に、「副詞が動詞を修飾する」場合を考えてみましょう。

  • ・「なぜ〜をする?」
  • ・「どこで〜をする?」
  • ・「いつ〜をする」
  • ・「どうやって〜をする?」

「なぜ → する」というように、動詞にかかっていますよね。

これを動詞を修飾している、と表現します。

ここで疑問副詞の全4つの一覧表を確認しておきましょう。

一覧表の右には、疑問副詞を副詞句で言い換えたフレーズをのせています。

疑問副詞のイメージをもつ上で、参考にしてもらえたらと思います。

それでは、疑問副詞のwhen,where,whyそしてhowが「副詞」としてどのように文中で働くのかを丁寧に確認していきましょう。

英語の4つの疑問副詞の使い方


疑問副詞は疑問代名詞とは異なり、主格や目的格、そして所有格はありません。

文中で副詞として働くのみです。

また疑問文を作る上で、疑問副詞は文頭に置き、通常の疑問文作成のルールの通りに語順を入れかえる必要があります。

イラストで確認しておきましょう。

それでは、全部で4つある疑問副詞をひとつずつみていきましょう。



1.疑問副詞whenの使い方


When can I talk to you?
「わたしは、いつ、あなたと話ができますか?」

疑問副詞whenは、結局は副詞ですので、副詞句の at what time と言い換えることができます。



2.疑問副詞のwhereの使い方

Where are you going?
「あなたは、どこに、行くのですか?」

疑問副詞whereは、結局は副詞ですので、副詞句の to(at/in) what place と言い換えることができます。



疑問副詞のwhyの使い方


Why do you say that?
「なぜ、あなたはそんなことを言うのですか?」

疑問副詞whyは、結局は副詞ですので、副詞句の for what reason と言い換えることができます。



疑問副詞のhowの使い方


疑問副詞howの単独用法(一般用法)

How do you spell "literally"?
「"literally"は、どのように、綴る(つづる)のですか?」

疑問副詞howは、結局は副詞ですので、副詞句の in what way/by what means/in what state と言い換えることができます。

疑問副詞how + 形容詞/副詞 で程度を尋ねる用法

疑問副詞howには、後ろに形容詞か副詞を伴って、「どれぐらい〜」という「程度」を尋ねる用法があります。

例文をみてみましょう。

・疑問代名詞how + 形容詞の例

How hot is the coffee?
「そのコーヒーはどのくらい熱いですか?」

・疑問代名詞how + 副詞の例

How soon will the meeting begin?
「どのくらいでミーティングは始まりますか?」

疑問詞で始まる間接疑問とは

これまで、疑問代名詞と疑問副詞の使い方をみてきました。

これらはすべて聞き手に直接疑問を投げかける直接疑問と呼ばれています。

実は、疑問詞には「間接的に」疑問を投げかける間接疑問の用法があります。

「間接的に」疑問を投げかけるとはどういうことなのでしょうか?

間接疑問のポイントは疑問詞で始まる「名詞節」であるということ。

上の例文は、「あなたがどんな音楽が好きか(ということ)」という「名詞節」になっていていることを押さえましょう。

そしてその名詞節の中の主語(S)と動詞(V)の語順はそのままである、ということがポイントです。


「句と節」についてはこちら

>>「句と節」の違いをイラストで分かりやすく解説



間接疑問は「名詞節」を作ることができますので、疑問文だけでなく肯定文も作ることができます。

イラストで確認しましょう。


間接疑問と時制の一致について


さきほど間接疑問は名詞節を作ることを確認しました。

疑問詞から始まる節は、メインの節である主節をサポートする従節と呼ばれます。

主節と従節の文を作るときは「時制の一致」をするのが英語のルールです。

英語の時制の一致のルールは、

主節が「過去の話」の時は、
従節の時制もあわせて「過去の話」にする

というものです。

具体的に例文で確認しましょう。

直接疑問の場合の時制

My friend asked me, "Where did you go yesterday?"
「"昨日どこに行ったの?"とわたしの友達はわたしに聞いた。」

直接疑問の場合は、

"Where did you go yesterday?"

というセリフが完全に独立していますので、時制の一致はしません。

それでは間接疑問の場合をみてみましょう。

間接疑問の場合の時制の一致

My friend asked me where I went yesterday.
「わたしの友達はわたしに、昨日どこに行ったのかと聞いた。」

間接疑問の場合は、疑問詞(what)で始まる「従節」が文の一部として主節+従節の関係ができていますので、主節の動詞が過去形"asked"ならば、従節の動詞も過去形"liked"になるのですね。

時制の一致については、基本と例外を以下の記事で詳しくまとめていますのでぜひ。


時制の一致についての3記事

>>【基本】時制の一致の1つのルール

>>時制の一致の3パターン

>>時制の一致の例外4パターン



疑問詞の疑問文に"do you think/know"を使った場合の語順について


疑問詞で始まる疑問文に"do you think"と"do you know"を用いる表現は英語でよく用いられます。

この用法ではそれぞれ語順に注意が必要です。

ひとつずつみていきましょう。

疑問詞 + do you think の型

疑問詞と"do you think"を用いた場合は、「〜をどう考えますか、思いますか」という相手の意見/判断を求める疑問文になります。

つまりYes/Noでは答えられないパターンですね。

この場合は、疑問詞は文頭で置かれ、"do you think"は挿入的になります。

例文を確認しましょう。

What do you think I should do?
「わたしは何をすべきだと思いますか。」

この例文では、疑問詞Whatが文頭にきた後に、"do you think"が挿入的に文に入り、そのあとは、動詞thinkの目的語として名詞節が続いています。

名詞節内の語順は主語(S)+動詞(V)のままであることを確認しましょう。

Do you know + 疑問詞 の型

"Do you know"と疑問詞を用いた場合は、「〜を知っていますか」というように相手がYes/Noで答えられるパターンになります。

この場合は、文頭に"Do you know"を持ってきてその後に疑問詞(名詞節)が続きます。

例文を確認しましょう。

Do you what I should do?
「わたしは何をすべきかご存知ですか。」

修辞疑問:返事を求めない反語

疑問詞は「修辞疑問」という反語表現を作ることもできます。

疑問詞による修辞疑問の特徴は次の通りです。

  • ・形は疑問文。
  • ・だけど、相手に答えを求めない。
  • ・反語的に「強調」を表す。

反語表現の例を早速みてみましょう。


「肯定」の反語で「強い否定」を表す修辞疑問


Who knows?
「誰が知っているの?(誰も知らない)」

Who cares?
「誰が気にするの?(誰も気にしない)」

What is the use?
「使い道はなに?(何の役にも立たない)」

How could you?
「どのようにできたのですか?(よくそんなことができますね)」


「否定」の反語で「強い肯定」を表す修辞疑問


Who doesn't know?
「誰が知らないの?(みんな知っている)」





疑問詞はこれでおしまです。

おつかれさまでした!

疑問詞全3種9つの使い方はいかがだったでしょうか。

最後に今日のまとめをしておきましょう。

まとめ

  • ・疑問形容詞は、後ろの名詞を修飾し、結局は「名詞のかたまり」として文中で働くので、「疑問代名詞の形容詞用法」として整理する。

  • ・疑問代名詞の"whatとwhich"には代名詞用法だけでなく形容詞用法がある。

  • ・疑問代名詞の"who"には形容詞用法はないが、目的格のwhom、所有格のwhoseへと変化することに注意。

  • ・疑問副詞には副詞としての働きしかないが、howは後ろに形容詞/副詞を伴って「どれくらい〜」という程度を尋ねる疑問文を作ることができる。

  • ・疑問詞で始まる間接疑問は名詞節なり語順が主語(S)+動詞(V)のままである。
  • ・疑問詞は「修辞疑問」と呼ばれる反語表現も作ることができる。